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「ダヴィンチ・コード」謎解きではなく、きっかけとして楽しめれば [映画(シアター)]

絵画に興味が無い人間でも、思い浮かぶことが簡単なほど、多くの人に知られている、歴史上最も有名な絵画といってもいいレオナルド・ダ・ヴィンチの傑作「モナ・リザ」。

 

この「モナ・リザ」は、

①左右に描かれている背景の地平線が一致しない

②X線解析した結果、表面に描かれている現在の絵の下に少なくとも3種類のモナ・リザが描かれていた

③モナ・リザのモデルには、様々な説があり、未だにはっきりとしていない

(レオナルド・ダヴィンチ本人だという説もある)

 

と、いったような謎にみちた絵画として知られている。

私は、こういった「実はあの文章には、こんなウラの意味が!」とか「あの絵画には、こんな謎が!」と、いったたぐいの話が好きで「モナ・リザ」に関しても、テレビや雑誌等で「新事実が発見された!」と、いったような記事があると必ずといっていいほど目を通していた。

 

その「モナ・リザ」の作者レオナルド・ダヴィンチをキーワードにしたミステリー映画が公開される!という、話を聞いて、私は、既に小説が大ヒットを記録していたこともあって

「これは、観に行かなくては!」

と期待していた。

 

ベストセラーになっている小説の評判は、どうしてもチラチラと耳に入ってはきていたのだが、私は、映画「ダヴィンチ・コード」を観る前に、できる限り映画を楽しみたいという理由から、小説はもちろん、どんな映画か?という情報も、可能なかぎり耳に入らないようにしていた。

 

と、いうのも、これまで小説を読んでから映画を観てしまったさいに、小説が面白ければ面白いほど映画の出来が悪いとがっかりすることが多く

「小説→映画」という、流れよりも「映画→小説」

と、いう流れのほうが、映画を純粋に楽しめることが多く、その後、小説を読むことによって映画でわからなかったことの補足を文章で補ってくれて、より楽しめる!と、いうことが経験的に多かったためだ。

 

しかし、どうも今回は、そういった「情報」をシャットダウンしてしまったせいで、ちょっと肩透かし的な印象を映画に持ってしまう。

 

と、いうのもこの映画、キャッチコピーが

「ダヴィンチは、その微笑みに何を仕組んだのか?」

だったこともあって、きっと

 

レオナルド・ダヴィンチが当時、自分の描いた絵画に謎を仕掛けていて、 それを解き明かしていくお話

 

だと、思い込んでいたのだが、お話は、ルーブル美術館で起こった「殺人事件」に巻き込まれた二人の逃亡劇という形をとっており、「謎解き」らしい「謎解き」は、行われず、「殺人事件」にキリスト教の歴史やダヴィンチが絡み合うというものになっていて

 

え?「ダヴィンチ・コード」なのに「ダヴィンチは、この程度の扱いなの?」といったような、あくまで物語のスパイス的な(もちろん、大きな鍵は握ってはいるのだが。。)位置づけで、決してダヴィンチ「モナ・リザ」がメインにはなっておらず、期待していた種類の話とは、違っていてショックを受けてしまう。。

 

また、作品としても、詰め込もうとした情報量が多かったせいか、きちんとしたミステリー作品のように、作品中にヒントを散りばめていて、そのヒントを物語の最後にきれいに収束させるという形式が取りきれておらず、お話としてスキが多く、すべてを観終わったあとにも、

「あれは、どうなったの?」

「あの人は、どうしてあんなことを?」

と、いったような疑問点が残り、すっきりできなかった。

(もちろん、たんなる私の理解力不足かも知れないのですが。。)

 

 

ただ、それでもなお、キリスト教の歴史を題材とした物語は、興味深く。

複雑で、ややこしいといった印象を受けてしまいがちな、キリスト教の歴史的変遷を知るきっかけとしては、多くの人に受け入れやすい形をとっていて、とても面白い。

 

もし、自分が高校か予備校の「世界史」かの教師ならば、キリスト教の歴史(あるいは「西洋美術史でも)を教える前に、この作品を見せて、「キリスト教の歴史って面白そう!」と、感じさせる「きっかけ」として是非とも利用したいくらい。

 

とりあえずは、これから、小説を読んで、映画では、わからなかったところを補完しようと思います。もう、文庫本もでていて、手軽な値段なのがちょっと嬉しい★

ダ・ヴィンチ・コード(上)

ダ・ヴィンチ・コード(上)

  • 作者: ダン・ブラウン
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/03/10
  • メディア: 文庫


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コメント 11

★いづみ★

こんにちは、トラバ、ありがとうございました。
いづみもCinemanabuさんと同じく、「映画→小説」派です。
映画を楽しんで、足りない部分を小説で補完するほうが、2度おいしい気がします。
でも、先に読んでいた小説が後から映画になることも多く、その時は逆になっちゃいますけど。
by ★いづみ★ (2006-07-25 10:40) 

Cinemanabu

>★いづみ★さん
こんにちわ♪
コメント&Niceありがとうございます!
そうですね、長くても2~3時間の映画では、どうしても長編の物語ははしょられてしまうところがでてしまうから、「映画→小説」は、「え!そんなこともあったんだ」的な2度おいしい気分になれますね★
by Cinemanabu (2006-07-25 18:11) 

オジャルヂーニョ

こんにちわ。トラックバックありがとうございます。

僕は小説を先に読んでいたので、映画はなんとか話についていくことができました。
たしかに「ダヴィンチ・コード」のわりにはダヴィンチの存在感は薄いですね。特に映画はそうだと感じました。「ソニエール・コード」のほうがしっくりかと(笑)
by オジャルヂーニョ (2006-07-26 23:48) 

Cinemanabu

>オジャルヂーニョ さん
こんにちわ、コメントありがとうございます!

そうなんですよ、
「ダヴィンチは、その微笑みに何を仕組んだのか?」
と、いうキャッチフレーズ(これだと、映画の焦点は「モナリザの微笑み」だと誰もが勘違いしてしまうのでは?)が、どうにもしっくりこない映画でした。

キャッチフレーズも広告戦略のひとつだから、より多くの人の興味をひくものにするため、内容と離れてしまうことがあることも、わからないことはないのですが、裏切られたときのショックがでかいので、できれば、作品の中身と異なるようなあおりかたは控えてほしいなぁ~と思ってしまいます。
by Cinemanabu (2006-07-27 10:08) 

mykie

はじめまして。トラックバックしていただいて、ありがとうございます。

結局ダヴィンチの作品や存在って、あの映画の中では謎解きパズルの2〜3ピースでしかなかったですよね。
やはり小説を3時間程度の映画にまとめる場合、どうしても語りきれない部分が出てしまうのは致し方ないので、その辺は逆に、映画を語る時のツッコミネタとして持っておけたらいいかなー、と自分では思っています。
by mykie (2006-07-30 18:51) 

いのちゃん☆

はじめまして。トラックバックありがとうございます♪

私は、小説→映画だったので、まだ映画についていけたほうなのかな?って思います。本を読んでいても、あれ?あれ?って思うところはたくさんありましたけど、ルーブル美術館の中が見れたのは結構感動でした。ぜひあの逆ピラミッドは自分の目で見てみたいものです。
by いのちゃん☆ (2006-07-30 22:44) 

Cinemanabu

>mykie さん
コメントありがとうございます。

そうなんですよね、CMや予告編であれだけ「ダヴィンチ」にスポットを当てていたので、ちょっと映画の中での「パズルの2~3ピース」的な扱いには、「え?それだけ?」と物足りなさを感じてしまいました。

たしかに、長編小説を映画化するときは、どうしても、大胆にはしょらなければ作品として成り立たないのは、しょうがないので、「ツッコム」ぐらいの気持ちで見るといいのかも知れませんね☆

>いのっち さん
コメントありがとうございます♪

どうやら、小説を読んでいらっしゃる方でも、「あれ?あれ?」と感じるところが多かったようですね。かなりの長編小説を基にしているとはいえ、多くの方が混乱してしまった感想を知ると、もう少し「わかりやすさ」にも、重点を置いてほしかったなぁと思ってしまいますね。

ただ、私もルーブル美術館や、美しい歴史ある教会を映画館のどでかいスクリーンで観れたことには、心から感動してしまいました。特にエンディングのルーブル美術館の逆ピラッミッドのシーンは、(ちょっと酔ってしまいましたが)、本当に美しく圧巻で、ため息がでそうでした。
by Cinemanabu (2006-07-31 10:57) 

上野のパンダ

こんばんは。トラックバックありがとうございました。
私は、どちらかといえば、読んでから見る方なので、
今回「ダ・ヴィンチ コード」はひょんなことから見ることになってしまい、
全然予備知識もなかったので、単なるエンターテイメントとして
見ることができたのは良かったかもしれません。いろいろ考えなかったので。読んだ人の話を聞くと、ずいぶん違うようですので、
読めば二度美味しいかもしれませんね。
by 上野のパンダ (2006-08-04 20:57) 

Cinemanabu

>上野のパンダさん
コメントありがとうございます!
私は、どうも「小説→映画」の流れで映画を見た場合、がっかりすることが多かったので、めったに先に小説を読まないのですが、本を読むことが日常のかたは、わりと大勢のかたが「小説→映画」のようですね。

この映画は、私のようになんの予備知識もないけれども、「こんな映画に違いない!」と期待しすぎてみてしまう人も「小説→映画」の流れでみてしまう人も、がっかりしている方もいらっしゃるので、上野のパンダさんが仰るように「いろいろ考えないで」見るのが一番楽しめるのかもしれませんね。
by Cinemanabu (2006-08-04 23:42) 

AquaCat

トラックバックありがとうございます。
しばらくブログ放置していたもので、遅レスですが・・・^^;
ダ・ヴィンチ コードは小説を先に読むほうが、私はよいかと思います。
実在のものが、たくさん出てくるので映画で映像として見せてくれるとより理解できるのではないかなと。
ルーブル美術館のシーンは、特にそうですね。
あれは、文字で説明されてもぴんと来なかったけど、映画を観たらちょっと感動しました。
ただ、あの長さの小説をあの時間の映画に押し込めてしまったので、省略しすぎでは・・・と思う部分もかなりありました。その辺も、映画を観てガッカリする理由のひとつなんでしょうね。
by AquaCat (2006-09-02 02:45) 

Cinemanabu

>AquaCat さん
コメントありがとうございます♪
こちらこそ、かなりの遅レスなので申し訳ないです(汗)

そうですね、やっぱりこの作品はまず小説ありきの作品でしたね。小説があれだけのヒットをしなければ、映画になったとしてもこれほどまでに注目されなかったであろうし。。

そういえば、「ダヴィンチ・コード」、気がつけばDVDが発売になりましたね。
「DVDで全ての謎が解明する」
という、思わせぶりな宣伝文句には正直、辟易してしまいますが、レンタルが開始されたさいには、映画館では理解できなかったところを小説を片手に確認してみようかなと思っています☆
by Cinemanabu (2006-11-08 01:43) 

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